どーもー、全国の『ザ☆きんにくブログ』ファンの皆さん、こんにちは。
なかやまきんに君です。
テレビや雑誌等では「最近は健康ブームです。」と言っているのをよく見ます。
しかし、このフレーズは「最近」ではなく20年以上前から聞きますね。
僕は小学校低学年から「健康」とは何かをずっと考えてきました。
今でも、小学4年生の時に家庭科の授業で1回見た「健康」に関するビデオの内容をはっきりと覚えています。
その内容は「食品添加物」についてで、『保存料のソルビン酸カリウムと発色剤の亜硝酸ナトリウムに熱を加えると、有害な発ガン性物質が発生するが、かぼちゃのベータカロテンでその有害物質を消す事ができる』という内容でした。(感心しすぎて 動けない)
あくまでも当時の内容ですので、現在正しいのかどうかの話は置いておきましょう。
あの日以来、ずっと「保存料のソルビン酸カリウムと発色剤の亜硝酸ナトリウム」という言葉を忘れた事はないです。
19歳で芸人デビューして、3番目に作ったギャグはあの伝説のギャグ。
『健康の為なら死んでもいい!!』です。(面白すぎて 動けない)
話は逸れてしまいましたが、とにかくいつの時代も『健康』は永遠のテーマという事です。
そんな中、「プロテイン」を摂っているが、果たして健康面にとっては大丈夫なのか?という事を考える方もいらっしゃると思います。
筋肉の為にはよくても、その他の体の各器官や機能によくなければ、まさに『健康の為なら死んでもいい!!』のように本末転倒状態になってしまいます。
そこで、前回に続いて「プロテインの副作用(デメリット)」についてお話をしていきます。(まだ読まれていない方は、まず『プロテインって副作用はあるの?〜抜け毛編〜』も合わせてご覧ください。)
オイ、オレの筋肉
本当にいい情報はあるのかい!?
それともないのかい!?
どっちなんだい!?
あーーーーーる!!(尊敬レベルの 大爆笑)
さぁー、という訳で、今回は「プロテインの副作用(影響)で肝臓・腎臓は大丈夫なの?」、そして「プロテインの副作用(影響)で便秘になった?」の2つに分けてお話ししていきます。
Contents
プロテインの副作用(影響)で肝臓・腎臓は大丈夫なの?
まずは肝臓と腎臓の主な働きを学びましょう。
肝臓
たくさんの働きを担っておりますが、代表的な3つの働きを紹介します。
1、合成・代謝、貯蔵
様々な栄養素を分解・合成したり、栄養成分を貯蔵して、必要な時に体の各器官に送り出します。
例、アルコールの分解、グリコーゲンの貯蔵など
2、解毒作用
体に入ってきた有害な成分を無毒化しています。
例、有害な食品添加物等の処理、アルコール分解時に発生する有害なアセトアルデヒドを無毒化する。
3、胆汁の分泌
脂質分解の為の胆汁(たんじゅう)を作り分泌する。
腎臓
こちらも代表的な3つの働きを紹介します。
1、老廃物を体の外に出す
血液をろ過して、必要な成分は再利用のためにもう一度体に戻し、老廃物、有害な成分や塩分を体の外に排出します。
2、血圧を調整する
体内の水分・塩分量をコントロールする事によって、血圧を調整しています。
3、体内の水分量をコントロール
体内の水分(体液量)、そしてイオンバランスを調整しています。
肝臓・腎臓の働きは上記した以外にまだまだたくさんありますが、プロテイン(たんぱく質)と肝臓・腎臓の関わりはどんなもででしょうか?
『肝臓編』と『腎臓編』に分けて進めていきます。
体に入ったプロテイン(たんぱく質)のその後〜肝臓編〜
プロテイン(たんぱく質)は胃を通って小腸にたどり着き、そこで「消化酵素」や「腸内細菌」によって、たんぱく質からアミノ酸に分解されていきます。
腸内でたんぱく質が分解される際に、副産物としてアンモニア(有害)が発生します。
アミノ酸は小腸の絨毛(小腸壁にあるヒダ状のモノ)から吸収されて肝臓に向かい、そこで合成・代謝(※)され、血液に乗って各部位に運ばれていきます。(※例、筋肉の元になるアミノ酸や皮膚の元になるコラーゲンなどに合成・代謝される。上記「1、合成・代謝」の働き。)
しかし、腸内でたんぱく質分解時に発生したアンモニア(有害)の一部も一緒に絨毛から吸収されてしまいます。
腸内で吸収さたアンモニア(有毒)も、アミノ酸と同じく肝臓に向かいます。
肝臓は、そのアンモニア(有害)を尿素、その他に変換し無毒化していきます。(「上記2、解毒の働き」)
肝機能が弱っていると、この解毒の処理も弱くなり、無毒化しきれないアンモニア(有毒)が血液中に回る可能性はあります。
もしくは、大量のたんぱく質を継続して摂取すると、普通以上に肝臓の仕事量を増やしてしまい、負担をかける可能性はあります。
これだけを読むと、「プロテイン=副作用」や「プロテイン=肝臓負担」と思ってしまいますが、あくまでも「プロテインパウダー」だけではなく「たんぱく質」の処理です。
「たんぱく質」は体を維持する上では欠かせない「三大栄養素の一つ」です。
大豆にも、卵にも、肉にも、米にも様々な食品に含まれています。
(※アメリカのスーパーマーケットに並ぶ様々な食品達)
たんぱく質→分解→アミノ酸・アンモニア発生→肝臓で解毒→排泄というのは自然の流れだと思います。
例えば、アルコールは胃腸で吸収され、肝臓で分解される時に、アセトアルデヒド(有害)が発生します。
このアセトアルデヒド(有害)も肝臓で「アルデヒド脱水素酵素」によって、無毒化されます。
たんぱく質 | アルコール |
↓ | ↓ |
分解 | 分解 |
↓ | ↓ |
アミノ酸、アンモニア | 糖、アセトアルデヒド |
↓ | ↓ |
肝臓で代謝、肝臓で解毒 | 肝臓で代謝、肝臓で解毒 |
今の社会において「アルコール=副作用(有害)」となっているでしょうか?
アルコールは「適量によっては体にいい」となっています。
ということで、ここでのポイントは「特定の栄養素=悪い」のではなく、「いくら必要な栄養素でも、適切な量が大切」という事です。
「必要な栄養素の摂りすぎ=副作用(弊害)の可能性」と言いたいと思います。
よって、プロテイン(たんぱく質)は肝臓で代謝されるため、(他の栄養素同様に)摂りすぎは肝臓の負担になる可能性はある。
そして「プロテインパウダー」は手軽にたくさんのたんぱく質を摂りやすいので、必要量に基づいて摂取量を意識しましょう。
と結論付けいたします。
体に入ったプロテイン(たんぱく質)のその後〜腎臓編〜
「たんぱく質」は小腸で分解・吸収された後、肝臓で合成・代謝され、全身を回って腎臓に向かいます。
腎臓で再処理されて、必要なモノは再吸収され、不要なモノは排出されます。
まず、大量に「たんぱく質」を摂れば腎臓で再処理のための仕事量は増えるというのは1つあります。
他のリスクでは、主に動物性たんぱく質を多く摂ると体は酸性に傾く点です。
体が酸性に傾くと、体内でクエン酸(アルカリ性の働き)をたくさん消費して、体液のバランスを取ろうとします。
クエン酸の働きの一つとして、腎臓や尿路に出来る結石を防ぐというのがありますが、上記のように体内でクエン酸がたくさん消費されると、本来尿の中にもあるはずのクエン酸が不足して結石の出来やすい状況になるそうです。
そしてもう1点は、動物性たんぱく質とプリン体という物質の関係です。
プリン体は、体の中では不要な悪者と思われがちですが、人体には必要不可欠な成分で細胞内のDNAやRNAの主成分ですし、筋肉のエネルギー伝達にもかかわる重要な働きをします。
8割は体内で作られ、2割を食べ物から摂ります。
不要となったプリン体は肝臓で分解される際に、副産物として尿酸が発生します。
血中や尿中の尿酸の濃度が高くなると、痛風の原因になったり、結石が出来やすくなったりするようです。
これらの話は、摂りすぎた際のリスクがある話ですので、肉類や動物性たんぱく質がよくないと言う事ではありません。
(※アメリカのスーパーマーケットにはオーガニック食品が充実している)
対策は?
1、水分をしっかりとる事は大切です。
2、アルカリ性食品もバランス良く摂る。(例、野菜、果物、キノコ類、大豆など)
3、乳製品に含まれるカゼインやラクトアルブミンが尿酸排泄作用があったり、ヨーグルトは体内でアルカリ性の働きをするので、痛風や尿酸を抑えてくれるとの報告もあります。
どんな食品にも、プラス面とマイナス面があり、どんなに体に良いとされる食品でもその人に合わなかったり、過剰摂取をすると弊害(副作用)はでてきます。
全ての「プロテインパウダー」が、上記のように腎臓負担に当てはまる訳ではありませんが、肝臓の説明同様に必要以上に摂りすぎる事は控えましょう。
ちなみに、たんぱく質、糖分、塩分、や脂質等を摂り過ぎている時の尿は、色も濃く泡立ちが多いそうですので、そのようなチェックも一つの目安になるかもしれませんね。
プロテインの副作用で便秘になった?
たんぱく質(プロテイン)は主に小腸で分解されます。
腸とたんぱく質はどう関わっているのか、まずは腸について簡単に学びましょう。
腸って超すごい!!
小腸とは、十二指腸、空腸、回腸の3つをいいます。
長さは約6〜7mあり、広げるとテニスコート1面分の大きさがあると言われております。
全消化器官が約9mと言われておりますので、その3分の2が小腸ということになります。
腸は第2の脳とも呼ばれ、脳の指令以外にも独自で消化や免疫機能を司っています。
ちなみに、腸には全身の免疫機能の約70%が存在していて、腸で免疫細胞が作られたり、活動したり、コントロールされています。
さらには、神経伝達でも脳と密につながっており、腸の中にも脳内物質がたくさん存在します。
腸内細菌は約100兆個あり、善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌の3つに分けれます。
善玉菌は主に、乳酸菌、ビフィズス菌などがあり、オリゴ糖や食物繊維が大好物で、消化吸収を助けたり、腸内の免疫機能が働きやすい環境を作ってくれます。
悪玉菌は主に、大腸菌、ブドウ球菌、ウェルシュ菌などがあり、動物性たんぱく質や動物性脂質が大好物で、増えぎると有害なガスが発生したり、腸壁に炎症を起こしたり、消化不良を起こし、便秘や下痢の原因にもなります。
日和見菌は、善玉菌、悪玉菌のどちらにもなりうる中立的な立場で、その時の腸内環境によって善玉にも悪玉にもなります。
体に入ったプロテイン(たんぱく質)のその後〜小腸編〜
たんぱく質は腸内で主に悪玉菌によって分解されていきます。
特に動物性たんぱく質、動物性脂質をたくさん摂ると腸内で悪玉菌が増殖します。
その際に、納豆や味噌などの発酵食品や、食物繊維・ミネラルを多く含む野菜や海藻類を摂ることによって、善玉菌も活発になり腸内のバランスが保たれます。
そしてこの章のテーマである「プロテインを摂ったら便秘になった?」ですが、可能性としては起こりうると思います。(ホエイプロテインを摂ってお腹を下す「乳糖不耐症」の方はこちらの『プロテインって種類によって効果は違うのかい?』をお読みください。)
しかし、便秘には様々な原因が考えられます。
例えば、食物繊維不足、運動不足、水分不足、早食い、腸内環境の悪化、そして精神的ストレス等です。
個人の体質や生活習慣は大いに関係ありますが、「プロテイン」は手軽に多くのたんぱく質を摂取できますので、急にたくさんのたんぱく質を摂ると、腸内環境が変わってガスが発生したり、便秘に繋がることは考えられます。
対策は?
1、「プロテイン」を初めて摂る方は最初は少しずつから、徐々に量を増やしていきましょう。
2、(動物性)たんぱく質をたくさん摂取すると悪玉菌が増えることが考えられますので、「プロテイン」を摂取している皆さん(便秘でなくても)は、腸内環境を整えるために、より善玉菌の喜ぶこと(上記参照)をお勧めいたします。
3、「プロテイン」を摂るときは、牛乳、豆乳や水などに溶かして飲んでいる方は多いと思いますが、冷たくせずに、温かめのお湯で割るなどして、腸を冷やさないようにしましょう。
4、自分に合うプロテインを選ぶ事は大切で、ホエイプロテインでも品質によっては違いはあります。
僕はホエイプロテイン(WPI)とソイプロテイン等の植物性全般は問題ないですが、ホエイペプチド、カゼインプロテイン、ホエイプロテイン(WPC)を摂ると(乳糖不耐症ではないですが)不調を感じる事がたまにあります。(プロテインの種類についての詳しい情報はこちらの『プロテインって種類によって効果は違うのかい?』をお読みください。)
自分に合う「プロテイン」という事が大前提ですが、すぐに「プロテイン=腸内環境に悪い(副作用)」とだけにせず、なぜ不調が起きたかの原因を探り、対応していく事が出来ればと思います。
(カルフォルニア州バレンシアのゴールドジム前での貴重な2ショット。なかやまきんに君が毎日飲んでいる『ザ・プロテイン』の情報はこちら)
まとめ&総括
今では筋トレやダイエットをしているなら「プロテインパウダー」を摂る人は多くいます。
その「プロテインパウダー」は筋肉の栄養にはなるけど、胃腸、肝臓や腎臓にはどうなのか?という疑問はあると思います。
体に入ったたんぱく質は、小腸で分解される時にアンモニア(有害)が発生します。
そのアンモニアは肝機能によって、無毒化されます。
解毒作用は肝機能としての仕事ですが、他にもたくさんの仕事を抱える肝臓へ、もし大量のたんぱく質を継続して摂り続けると、肝臓への負担になる可能性はあります。
肝臓で合成・代謝されたたんぱく質(アミノ酸)は血液に乗って全身に行き渡ります。
そこで使われなかったたんぱく質は腎臓で再処理されます。
ここでも肝臓と同じように、腎臓の仕事が増えると負担になる可能性はあります。
主に動物性たんぱく質や動物性脂質は、腸内では悪玉菌の大好物ですので、食物繊維やミネラル豊富な野菜や海藻類を食べていないと、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れて、腸内環境は悪くなる事はあります。
これは「プロテインパウダー」だけではなく、肉、卵、魚、乳製品にもたんぱく質は含まれますので、同様の事が言えます。
どんな食品にも、いい作用と悪い作用はあります。
プロテインパウダーは簡単に大量のたんぱく質を摂る事ができるので、便利な反面、必要以上に摂りすぎる事は気をつけなければいけません。
もし、お酒もたくさん飲み、油物ばかり食べて、食物繊維やミネラルも不足し、寝不足やストレスがある上に「プロテインパウダー」摂れば、体への負担要因は増えます。
がしかし、ここような生活をしていて「プロテイン=便秘になった、肝臓・腎臓に負担だ」とはおかしな話ですので、きちんと生活習慣も見直した上で「プロテイン=(あなたにとって)良いor悪い」の判断が大切です。
あー、僕も気をつけないとなー
笑いの摂りすぎも気をつけないといけないなー
いやいや、舞台であなたのスベったギャグの処理(無毒化)に周りの仕事量が増えて大変ですよ
そうそうそう、僕のギャグは有害ですよって、やかましわ!!
あれ、僕のノリツッコミで無毒化というより、無笑化ですね。(笑)(さすが 大爆笑)
以上、
なかやまきんに君でした。